Slide II - 047
気管カニューレの種類としては、先ほどのサイドチューブがついていない @のようなものや、嚥下機能がよく誤嚥の心配のない人ではカフのついてない Aのようのものがあります。
このようなタイプの気管カニューレを使用し、普段は人工呼吸器を使用していない場合には、Bのような人工鼻(じんこうばな)が気管カニューレに接続されています。
この人工鼻は、吸気を暖め、フィルターで空気中のゴミを取り除く役目をしています。吸引の際には、この人工鼻をとってから、気管カニューレ内吸引を行うことになります。
また嚥下も良好で、言葉も出せる人では、Cで示したスピーチカニューレがあります。また同様に嚥下も言葉の機能も良好で、ただ空気の通り道を確保するために気管切開を行った人では、Dのような、気管切開孔の閉塞を防ぎ、気道を確保し、喀痰の吸引もできるレティナと呼ばれる器具を装着している場合もあります。