Slide II - 170
手順10
栄養剤の注入が終わったらクレンメを閉じ、経管栄養セット側のチューブをはずします。次にカテーテルチップ型シリンジで、胃ろうチューブに白湯を流します。
なお、胃ろう側のチューブ内での細菌増殖を予防する目的で、食酢を10 倍程度に希釈し、カテーテルチップ型シリンジで、胃ろう側に少量注入する場合もあります。
胃ろうがチューブ型の場合は栓をし、ボタン型の場合は専用接続用チューブをはずし、栓をします。
胃ろうチューブ型の場合、チューブを利用者が気にならない場所や介護中に引っ張られない場所に巻き取っておく場合もあります。
注入が終わっても呼吸状態、意識、嘔気、嘔吐などに注意をします。
嘔吐がみられた場合は、嘔吐した物の誤飲がないように顔を横に向け、口腔内の吸引を行います。
家族や医療者は、胃ろう側のチューブを開放して、膿盆などで逆流した栄養剤を受け、胃の内圧を徐圧する対処法をとります。
栄養剤の量や、滴下速度、腸音、利用者のバイタルサインなどの一般状態を確認しておき、次回の注入の参考とします。