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気管カニューレ内吸引では、気管内粘膜の損傷を予防するため、吸引カテーテルの挿入の深さは、気管カニューレ端から1.5 〜 3 cm までが適切です。ただしカニューレの種類が子どもによって違いますので、子どもの医師からの指示を看護師とともに確認の上実施して下さい※。
気管カニューレ内に吸引カテーテルを挿入する時、非利き手親指で接続管近くの吸引カテーテルを折り曲げ、陰圧をかけずに奥まで挿入し、その後、親指をゆるめて陰圧をかけながら引き抜き吸引する方法と、初めから陰圧をかけながら指示された長さまで気管カニューレ内に挿入し、その後ゆっくり左右に回転させながら5 〜 10秒以内で引き抜く方法があります。
※子どもの場合、カフなし気管カニューレを使用している場合も多く、吸引時に一緒に引き抜いてしまわないよう注意する。

子どもの吸引について(2)