Slide II - 013

非侵襲的人工呼吸療法では、このようなマスクを鼻や顔面につけて換気の補助を行っています。気管に穴を開ける手術をしなくてもよいのですぐに始めることができますが、マスクをつけることで顔の皮膚を圧迫したり、不快感があります。皮膚の状態をこまめに観察し、皮膚のトラブルを起こさないように気をつける必要があります。
また、マスクがずれたりはずれたりすると、空気が外に漏れ、十分な空気が体内に取り込めなくなります。さらに、呼吸機能が低下して24 時間呼吸補助が必要になった場合や、嚥下(えんげ)障害が進行して上気道に常時喀痰がたまって気道を狭窄するようになると、この人工呼吸療法は継続できなくなります。

非侵襲的人工呼吸療法(NPPV)