Slide II - 003

このように空気を吸ったり、吐いたりする換気を行うには、肺を取り囲んでいる胸郭(きょうかく)、つまり肺のまわりの筋肉や骨の呼吸運動が必要になります。
みなさんの呼吸を振り返ってみてください。
吸ったり、吐いたりしているときには、横隔膜が上下に動き、胸も上がったり下がったりしているのがわかります。このような呼吸運動は、生まれてからずっと無意識のうちに行ってきました。
では、意識して、胸や横隔膜を動かないようにしてみてください。息ができませんね。
呼吸運動は意識して動かすほかに、脳からの指令により自動的に調整されています。ですから眠っていても呼吸は保たれています。
しかし、この呼吸運動をするための、筋肉や骨、脳から指令を出す神経などが障害されると呼吸ができなくなってしまいます。

呼吸運動