Slide III - 067

手順I
★栄養剤の注入が終わったらクレンメを閉じ、経管栄養セット側のチューブをはずします。
★カテーテルチップ型シリンジで経鼻胃管内に白湯を流し、経鼻胃管内の栄養剤を洗い流します。
★経鼻胃管の体外部分を巻くなどして、利用者が気にならない状態にしましょう。
・注入が終わっても呼吸状態、意識、嘔気、嘔吐などに注意をする
嘔吐がみられた場合、吐瀉物の誤飲がないように顔を横に向けます。ただちに家族や医療者は、口腔内を吸引し、経鼻胃管を開放して、膿盆などで逆流した栄養剤を受け、胃の内圧を徐圧します。栄養剤の量や、滴下速度、腸音、利用者のバイタルサインなどの一般状態を確認しておき、次回の注入の参考とします。
※ダンピング症候群:食物が胃を通過せず、急速に小腸に送り込まれることで起こる。早期と後期ダンピング症候群がある。早期ダンピング症候群では、濃い食物が小腸に流れ込み、浸透圧で体の水分が腸の中に逃げることが原因で、動悸、立ちくらみ、めまい、悪心が起こる。後期ダンピング症候群では、インシュリンが過剰に分泌されることが原因で、低血糖を起こし、発汗、疲労感、立ちくらみ、めまいを起こす。

手順I