Slide II - 164

手順3:体位を調整します。
利用者が望むいつもの決められた体位に調整します。
ベッドの頭側を30 〜 60 度上げ、ファウラー位にし、体がずり落ちないよう膝を軽度屈曲させます。
あるいは車イスや安楽なソファーなどに移乗することもあります。
上体を起立させることは、栄養剤の逆流を防止させ、十二指腸への流れがスムースになります。
頭を高くしたときなど、顔色は蒼白になっていないか観察します。 もし、顔色が蒼白になったり、変わったことがあれば、利用者の気分を聞き、望む体位に変えるようにしましょう。
本人が希望や変化を訴えられない人の場合は、体位を変えるたびに脈や血圧を調べます。
また注入中しばらく同じ体位を保つ事になるので、体位の安楽をはかる必要があります。
それには、無理な体位にしないことが大切で、臀部などに高い圧がかかっていないか。
胃部を圧迫するような体位ではないか等に配慮することが重要です。

手順B:体位を調整する。